スマホ写真のコツ・実践記8:前景に導線を入れると・・・


〈おすすめのテキスト〉
「プロの撮り方 構図を極める」:ブライアン・ピーターソン著

主役(被写体)、背景と進んで来た次は「前景」です。
前景に「導線」を上手に入れると、
視線は半強制的に主役に向かってしまうんです。
さらには奥行が出て魅力的な写真に。
前景の魔力、お伝えします!

前景とは:写真を3層構造で考える

ブライアン先生曰く
「写真には3つのレイヤーがある。」

主役(被写体)の写るレイヤー、
背景のレイヤー、
そして前景のレイヤーです。

背景が主役を際立たせる役目なら、
前景は視線を主役に導く役目。

では、どうやって主役に導くのでしょう?
まずは次の写真をご覧ください。

〈case1〉視線は線に導かれる


最初に手前の階段が目に入り、
次第に右上の奥へ向かってしまいます。
これが導線の魔力。

人の目は線を辿って、
ついつい見てしまうクセがあるのです。

この写真の場合、
視線が向かった先の主役が
もっと魅力的だったら良かったんですが・・・

〈case2〉導線がイマイチな場合


導線である歩道の色が目立たないので
最初に奥のお寺に目が行っちゃう気が・・・

〈case3〉導線がもう少し成功した例


やっぱり先に奥見ちゃうかな~。(独り言)

〈case4〉主役がよく分からないけど・・・


主役が何なのかハッキリしないんだけど、
自分では気に入っているんです、の例。

〈case5〉主役、無くてもイイか。


「杉並木の間を緑の小道が抜けて行く。」
(それだけで十分じゃないか。)

主役無くても良くなって来ちゃった例。

〈case6〉今回の記事でイチバンの例


前景・歩道の影、
主役を目立たせる背景、
主役の見事な紅葉。

まさに理想的な3層構造です。
(超、自画自賛。)

主役をジャマする手前の木は
気にしないというコトで・・・

まとめ

前景とか導線などと言うと
難しく感じるかもしれませんが、
主役に向かう「道」と考えれば
分かりやすいのではないでしょうか。

今回は導線役を道にしましたが、
それが影だったり、溝だったり、
主役の方に向かう線だったら
何でも使えます。

個人的には歩道が好きで良く撮影します。
後で写真で見ても歩きたくなるような、
そんな風景が好きなんです。

今回は前景の魅力をお伝えしました。
皆さんもチャレンジしてみて下さいネ。
>>【スマホ写真のコツ・実践記】記事一覧はコチラ <<

タイトルとURLをコピーしました