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「プロの撮り方 構図を極める」:ブライアン・ピーターソン著
主役(被写体)、背景と進んで来た次は「前景」です。
前景に「導線」を上手に入れると、
視線は半強制的に主役に向かってしまうんです。
さらには奥行が出て魅力的な写真に。
前景の魔力、お伝えします!
前景とは:写真を3層構造で考える
ブライアン先生曰く
「写真には3つのレイヤーがある。」
主役(被写体)の写るレイヤー、
背景のレイヤー、
そして前景のレイヤーです。
背景が主役を際立たせる役目なら、
前景は視線を主役に導く役目。
では、どうやって主役に導くのでしょう?
まずは次の写真をご覧ください。
〈case1〉視線は線に導かれる
最初に手前の階段が目に入り、
次第に右上の奥へ向かってしまいます。
これが導線の魔力。
人の目は線を辿って、
ついつい見てしまうクセがあるのです。
この写真の場合、
視線が向かった先の主役が
もっと魅力的だったら良かったんですが・・・
〈case2〉導線がイマイチな場合
導線である歩道の色が目立たないので
最初に奥のお寺に目が行っちゃう気が・・・
〈case3〉導線がもう少し成功した例
やっぱり先に奥見ちゃうかな~。(独り言)
〈case4〉主役がよく分からないけど・・・
主役が何なのかハッキリしないんだけど、
自分では気に入っているんです、の例。
〈case5〉主役、無くてもイイか。
「杉並木の間を緑の小道が抜けて行く。」
(それだけで十分じゃないか。)
主役無くても良くなって来ちゃった例。
〈case6〉今回の記事でイチバンの例
前景・歩道の影、
主役を目立たせる背景、
主役の見事な紅葉。
まさに理想的な3層構造です。
(超、自画自賛。)
主役をジャマする手前の木は
気にしないというコトで・・・
まとめ
前景とか導線などと言うと
難しく感じるかもしれませんが、
主役に向かう「道」と考えれば
分かりやすいのではないでしょうか。
今回は導線役を道にしましたが、
それが影だったり、溝だったり、
主役の方に向かう線だったら
何でも使えます。
個人的には歩道が好きで良く撮影します。
後で写真で見ても歩きたくなるような、
そんな風景が好きなんです。
今回は前景の魅力をお伝えしました。
皆さんもチャレンジしてみて下さいネ。
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