スマホ写真のコツ・実践記7:魅力的な背景の要素は3つ


〈おすすめのテキスト〉
「プロの撮り方 構図を極める」:ブライアン・ピーターソン著

背景は写真の出来を左右する重要な要素です。
前回では余計な物をカットする内容をお伝えしました。
今回は更に深掘りして、魅力的な背景を判断する3つの要素です。
これを気にして背景を選ぶと写真がもっと魅力的になりますヨ。

⇒前回の記事「実践記6:背景をシンプルにして魅力アップ」はコチラ

魅力的な背景の3要素

ブライアン先生曰く
「魅力のある背景は、質感の3つで構成されている」。
この3要素が揃っている背景とは、どんな背景でしょうか。

例えば下の写真。
(広告みたいで気に入ってます。)
:木材が縦横の線。
質感:木目が魅力的。
:木目の間に見える緑。

この例では緑が鮮やか過ぎるので
ボカシて背景にするとイイかも。
(ただし、主役が思い浮かばない・・・)

次は主役の被写体を入れた例を見てみましょう。

3要素で構成された背景の写真

〈case1〉木製のベンチ:修正前


〈背景の3要素〉
線:木製座面の斜め線
質感:風化した表面がイイ味出してます。
色:地味だけど主役が引き立つ色

この写真をトリミングしてスッキリさせてみましょう。

〈case2〉木製のベンチ:完成版


焦点がハッキリしました。
主役の葉っぱを1枚にするとか
2色の葉を並べるなどして整理すれば
大傑作になった事でしょう。(合掌)

〈case3〉木製デッキと羽:修正前


南の海に面したリゾートホテル。
ロビーの先にあるベランダに出ると
足元に鳥の羽が落ちているのに気付いた。
(以上、妄想シチュエーション)

横に細い木の目が走っているので
線と言えば線ですが、ちょっと役不足。
左下の影も気になります。

〈case4〉木製デッキと羽:完成版


木板の隅に羽を移動して撮ってみました。
ここは南の海のリゾートホテル。
ロマンティックですね。(遠い目)

背景の3要素は
どれかがある程度ハッキリしていた方が
写真が魅力的になりますネ。

〈case5〉背景:石のブロック


この背景は線・質感・色がハッキリしています。
(ちょっとハッキリし過ぎ)
背景をボカせれば大傑作になった事でしょう。

ま、南の海に来たんだから
ムズカシイこと言わずに・・・

〈case6〉線の要素を影で表現


陽の光が斜めに射す時間って「線」が出て、
思わずシャッターを切りたくなる瞬間があります。
平坦だった地面が最高の背景になる時です。
朝夕の時間帯は撮影にオススメですヨ。

まとめ

ここまでの背景のポイントをまとめてみます。
・ボカシがある方が主役(被写体)が際立つ
・無駄な物をカットして整理
・背景の3要素、線・質感・色に気を配る

その他の写真のポイントまとめ
・見る人の視点はピントの合う所に向かう
・背景の工夫で主役を際立たせる
・スマホは小さな被写体が苦手

こんな内容をご紹介してきました。
何となく写真を撮るより、
ポイントに気を配りながら撮った方が
写真への思い入れが深くなり、
上達していくので楽しいです。

ぜひチャレンジしてみて下さいネ。
>>【スマホ写真のコツ・実践記】記事一覧はコチラ <<

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