〈おすすめのテキスト〉
「プロの撮り方 構図を極める」:ブライアン・ピーターソン著
背景は写真の出来を左右する重要な要素です。
前回では余計な物をカットする内容をお伝えしました。
今回は更に深掘りして、魅力的な背景を判断する3つの要素です。
これを気にして背景を選ぶと写真がもっと魅力的になりますヨ。
⇒前回の記事「実践記6:背景をシンプルにして魅力アップ」はコチラ
魅力的な背景の3要素
ブライアン先生曰く
「魅力のある背景は、線・質感・色の3つで構成されている」。
この3要素が揃っている背景とは、どんな背景でしょうか。
例えば下の写真。
(広告みたいで気に入ってます。)
線:木材が縦横の線。
質感:木目が魅力的。
色:木目の間に見える緑。
この例では緑が鮮やか過ぎるので
ボカシて背景にするとイイかも。
(ただし、主役が思い浮かばない・・・)
次は主役の被写体を入れた例を見てみましょう。
3要素で構成された背景の写真
〈case1〉木製のベンチ:修正前
〈背景の3要素〉
線:木製座面の斜め線
質感:風化した表面がイイ味出してます。
色:地味だけど主役が引き立つ色
この写真をトリミングしてスッキリさせてみましょう。
〈case2〉木製のベンチ:完成版
焦点がハッキリしました。
主役の葉っぱを1枚にするとか
2色の葉を並べるなどして整理すれば
大傑作になった事でしょう。(合掌)
〈case3〉木製デッキと羽:修正前
南の海に面したリゾートホテル。
ロビーの先にあるベランダに出ると
足元に鳥の羽が落ちているのに気付いた。
(以上、妄想シチュエーション)
横に細い木の目が走っているので
線と言えば線ですが、ちょっと役不足。
左下の影も気になります。
〈case4〉木製デッキと羽:完成版
木板の隅に羽を移動して撮ってみました。
ここは南の海のリゾートホテル。
ロマンティックですね。(遠い目)
背景の3要素は
どれかがある程度ハッキリしていた方が
写真が魅力的になりますネ。
〈case5〉背景:石のブロック
この背景は線・質感・色がハッキリしています。
(ちょっとハッキリし過ぎ)
背景をボカせれば大傑作になった事でしょう。
ま、南の海に来たんだから
ムズカシイこと言わずに・・・
〈case6〉線の要素を影で表現
陽の光が斜めに射す時間って「線」が出て、
思わずシャッターを切りたくなる瞬間があります。
平坦だった地面が最高の背景になる時です。
朝夕の時間帯は撮影にオススメですヨ。
まとめ
ここまでの背景のポイントをまとめてみます。
・ボカシがある方が主役(被写体)が際立つ
・無駄な物をカットして整理
・背景の3要素、線・質感・色に気を配る
その他の写真のポイントまとめ
・見る人の視点はピントの合う所に向かう
・背景の工夫で主役を際立たせる
・スマホは小さな被写体が苦手
こんな内容をご紹介してきました。
何となく写真を撮るより、
ポイントに気を配りながら撮った方が
写真への思い入れが深くなり、
上達していくので楽しいです。
ぜひチャレンジしてみて下さいネ。
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