カメラ撮影の方法:絞り優先モードを使う意味と操作手順〈3〉

前回に続き、カメラの操作手順の3回目です。
手持ち撮影してブレない写真を撮るためには
シャッター速度1/60以上をおススメします。
ではそれ以下の遅い速度でしか絞りを調整できない場合は
どうすれば良いでしょうか。
その対処方法をご紹介します。
⇒カメラの操作手順2回目はコチラ

シャッター速度が1/60より遅い場合の対処方法

対処方法は主に2つあります。
・感度(ISO)を上げる
・三脚を使う
ただ、それぞれに欠点があります。
感度を上げる程、画質が粗くなる。(ザラザラする感じ)
三脚は持ち運びが面倒で、設置に時間がかかる。

欠点はありますが、手振れした写真になるのを防止できます。
それぞれ説明していきましょう。

感度(ISO)を上げる

感度を上げる程(大きな数値になる程)、写真のザラザラ感が出てしまうので
なるべく低い感度(小さな数値)で撮るのが理想です。

実際に外で撮影してみると
ズームして絞っても1/60以上の条件を満たすのは明るい日中で
夕方薄暗くなってくると1/50以下の遅い速度になってしまいます。

その場合は1/60になるまで感度を上げて行きます。
僕のカメラは感度ISO800まではザラザラ感が少ないのですが、
それ以上のISO1600とかISO3200は粗さが目立ってきます。
更にISO6400なんて「ブレるよりマシだから撮っとこう」程度にしか使えません。

この問題はカメラメーカーが改良しているポイントなので
最新型になるほど解消されていると期待できます。
ISO6400でザラザラ感の無い写真が撮れるなら夢のようですよ、ホント。
最新型を試してみたいですね。

感度を最も意識するのが夜景でしょう。
イルミネーションを手持ち撮影した例をご紹介します。

大抵の手持ち撮影は、こうなる


この写真、大きな画面で見ると無残なモノです。
もうブレブレ。

根性でジッと動かずに撮った場合


何とかブレがガマンできるレベルの写真が撮れました。

この夜は人も少なめでキレイだったんです。
どうしても諦めきれずにカメラを地面に置いて撮ってみたのが次の写真。

地面にカメラを置いて撮った例


地面に置くのは一つの手ですが、
人が多かったら単なる迷惑なヒトですよね。

夜景を撮る時に手持ち撮影すると、
この様に涙ぐましい努力をするハメになります。
それでも満足できる写真は1~2枚・・・。

そんな悩みを解決するのが「三脚」デス!

三脚を使う

持ち運びが面倒だとか、設置に時間がかかるとか、
言ってるバヤイ(場合)ではありません。
夜景を撮りたかったら迷わず三脚を使いましょう。

その場合のコツは、セルフタイマーを使う事です。
直接シャッターを押すとブレてしまうので
2秒くらいのセルフタイマーで撮りましょう。

三脚を使うと、こんなにキレイ


ズームしようが、絞りを絞ろうが、思いのまま。
シャッター速度を気にすることなく自由に撮れます。

ズーム撮影も、この通り


コンデジは小さくて軽いのが取柄なので
スマホの自撮り棒に3本足が付いた程度の物でも十分使えます。
ぜひチャレンジしてみて下さいネ。

まとめ

3回にわたりシャッターを切るまでのカメラ操作について説明してきました。
最後に手順を一通りおさらいしておきましょう。
・モニターにグリッド線を表示する
・ズームの倍率を決める
・メインの被写体にフォーカスリングの位置を合わせる
・絞り値を決める
・シャッター速度が1/60より速いか確認する
・1/60より遅い場合、ISO(感度)を上げて調整する
・モニター画面を見て露出補正する
・シャッターを切って撮影
下から2番目の露出補正は、
モニターで見た画像が明るければ暗く調整し、
暗ければ明るく調整します。
カメラの判断がちょっとズレることがあるので、
その調整を(少しだけ)します。
屋外撮影の場合、1段暗くして撮る事が多いです。

説明では面倒な気がしますが、
慣れると簡単な操作ばかりです。
カメラ任せにせず、自分で調整してみましょう。
撮影技術のレベルが上がり、
満足できる写真も増えますヨ。

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