カメラ撮影の方法:絞り優先モードを使う意味と操作手順〈2〉

前回に続き、カメラの操作手順の2回目です。
絞り優先モードでは絞りの度合によって
カメラが適正なシャッター速度を決めてくれます。
では、絞りを変えると写りがどう変わるのか、
絞り度合はどう決めるのか、ご紹介します。
⇒カメラの操作手順1回目はコチラ

なぜ絞りを自分で決める必要があるの?

例えば、風景写真を撮るとしましょう。

手前の花から遠くの山までピントを合わせたい場合


絞りの数値を大きくします。(絞る)
(作例は絞りがアマくて背景のピントがイマイチ・・・)

手前の花のみピントを合わせたい場合


絞りの数値を小さくします。(開放)
(花の周辺にもピントが合ってしまってマスが・・・)

絞りを選ぶワケ

「背景をボカすかボカさないか」
これに尽きます。

なぜボカす必要があるのか。
それは最も見せたい被写体を目立たせたいからです。
上の例ではタンポポが主役なので
遠くの山がボケていた方がタンポポが目立ちます。
(分かり辛い作例ですけどね・・・)

写真に記録したい対象が、
花や人物など「小さなもの」なら背景をボカし、
山や海、空など「大きなもの」なら全体にピントを合わせる。
絞りを調整する事で、自分の表現したい写真にできるのです。

絞りはどうやって決める?

絞りを決める要素は主に2つあります。
・ボカシ具合で決める場合
・シャッター速度を適正にしたい場合

それぞれについて説明していきましょう。

ボカシ具合で決める場合

「この花にだけピントを合わす絞りの値はコレ」と、
明確に示すことは、実はできません。
(それが絞りのメンドクサイところ。)

絞りには次のような特性があります。
・被写体に近い程、ピントの合う範囲が狭くなる。
・被写体から遠くなる程、ピントの合う範囲が広くなる。

また先ほどの例の通り、
・絞りの値を小さくする程(開放)、ピントの合う範囲が狭くなる
・絞りの値を大きくする程(絞る)、ピントの合う範囲が広くなる
となります。

例えば、オオイヌノフグリのような1cmほどの小さな花なら
カメラを花のギリギリまで近づける必要があります。

この場合、ピントの合う範囲がとても狭く、
絞りを最も開放した場合、花びらの手前にしかピントが合わないことが多いです。
なので、モニターを見ながら花全体にピントが合うまで少しづつ絞って行きます。
(作例では花の周辺もピントが合っちゃってマスけどね。)

つまり、被写体の大きさ・カメラとの距離によってマチマチです。
答えはモニターを見ながら調整する他ありません。

ま、モニターとニラメッコしながら絞りのダイヤル回すだけですヨ。
カンタン・カンタン・・・。

シャッター速度を適正にしたい場合

絞りには、更に次のような特性があります。
・絞りの値を大きくする程(絞る)、シャッター速度が遅くなる。

カメラを手持ちで撮影する場合、
1/60以上のシャッター速度でないと手振れでピントが合わなくなります。
(正確にはピントでなく、ブレ。ハッキリしない写真になってしまう)
1/50とか1/30とか1や5はダメです。(スローシャッター。)
1/60、1/80、1/250などの速いシャッター速度で撮らないとブレるのです。

ピントの合う範囲を広くしようと絞りの値を大きくする時(絞る時)、
同時にシャッター速度が1/60より速い数値か注意して、
1/50以下のスローシャッターになるようなら、
それ以上は絞れない、という判断をします。

モニターでは絞りのダイヤルを回すと
絞りの数値と同時にシャッター速度の数値も変化します。
それを見ながらダイヤルを調整する、というコトですネ。

ま、モニターとニラメッコしながら絞りのダイヤル回すだけですヨ。
カンタン・カンタン・・・。

今回のまとめ(次回に続く)

これまでの説明で面倒になっちゃった人も多いかもしれません。
やっぱりカメラ任せでイイやって感じですネ。

ただ、ブレずにピントのしっかり合った写真、
自分の表現したい写真を追求し始めると
自分で様々な設定を操作する必要が出てきます。
自分でやった方が満足できる写真が撮れるのです。

慣れれば操作は簡単です。
レベルアップのため、頑張りましょう。

ま、モニターとニラメッコしながら絞りのダイヤル回すだけですヨ。
カンタン・カンタン・・・。(しつこい)

続きは次回に。

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